当社グループは環境基本理念にもとづき、環境活動に取り組んでいます。環境管理に関する最高議決機関を「古河電工グループ環境委員会」と称し、リスクマネジメント本部長が委員長を務め、経営を担う各事業部門長・本部部門長の委員で構成され、環境経営を推進しています。四半期ごとに、取締役会にて進捗報告を行っています。
環境経営の意思決定が円滑に展開できるように、各事業部門・本部部門の環境統括からなる「環境統括者会議」にて横断的かつ具体的に環境課題を検討しています。
当社グループでは、拠点毎に環境マネジメントシステムを構築し、環境目標の達成に向けた活動に取り組んでいます。
また、国内外の生産拠点において、国際規格ISO14001認証を取得しています。
ISO14001を取得している当社事業所、国内グループ会社、海外グループ会社
環境基本理念を理解し、行動指針に沿った活動を活性化し、「古河電工グループ環境ビジョン2050」の実現と「環境目標2030」の達成に向け、従業員の意識の向上、理解の促進が必要との考えから、新入社員から役員まで古河電工グループすべての従業員を対象に環境教育を実施しています。
階層別教育は、年度始めに新入社員教育、新任課長向け研修や中堅ものづくりスタッフ研修などを実施しています。
毎年、新任内部監査員向けにISO14001内部環境監査員講習を開催しています。
2022年度は、バリューチェーンにおける環境活動を推進していくため、気候変動および資源循環への取組みをテーマとして、調達部門に向けた全2回の環境教育プログラムを実施しました。最近の社会動向、当社グループの取り組み、他社事例、具体的にお取引先に対してどのように働きかけていくかについて、理解を深めました。
従業員への啓蒙活動として、2022年6月の環境月間では、従業員一人ひとりが環境関連動画を視聴し、職場や家庭の身近な方と環境についての話し合いをもつ活動を実施しました。合わせて、職場や日常における環境への取組み状況、環境ビジョン2050等の認知度等についてアンケートを実施し、環境意識を高める活動を実施しました。横浜事業所では独自に「家庭のECO活動」に取り組み、各家庭で実施しているエコ活動をCO2削減量として見える化しています。活動の広がりとともに、年々削減量が増加しています。
当社グループでは、環境活動に取り組む組織と従業員のモチベーション向上などを目的に、2010年度から環境活動表彰を開始しました。2018年度の実績表彰より「ESG表彰 環境貢献賞」に改称し、地球温暖化対策が中心であった表彰対象分野を環境に関する活動全般へと広げ、環境意識の向上と環境活動のレベルアップを図っています。
2022年度は、優秀賞2件、優良賞2件、努力賞4件が選ばれました。優秀賞1件目の古河AS株式会社による「太陽光発電設備導入」は、敷地内に自社所有の太陽光発電設備を設置し新たな再生可能エネルギーを増やすことで、製造時の温室効果ガス排出量削減に貢献する案件でした。優秀賞2件目の古河電工銅箔事業部門による「非化石証書付き電力プランの契約によるCO2排出量削減活動」は、使用電力の全量を再生可能エネルギーに切り替えることで、多量に電気を消費する電解銅箔の製造時に発生するCO2排出量の削減に大きく貢献する案件でした。