当社は事業単位でISO9001の認証を取得しています。ISO9001の仕組みを導入することによって業務の標準化を図るなど常に品質改善に努め、お客様の視点で良い製品・サービスの提供を行うことで社会に貢献しています。
また、当社グループでは、グループ品質管理方針で「お客様の期待する品質」を実現するための改善活動を推進しています。大前提となる「品質コンプライアンス」の強化を進めるとともに、製造品質の向上を狙った「品質強化プロジェクト」、設計・変更プロセスでの設計品質の向上を狙った「設計・開発の力量・仕組みの向上プロジェクト」を推進しています。2つのプロジェクトを通じて組織の問題解決力を高め、お客様にとって魅力ある製品を提供できるよう「ものづくり力」の向上に努めています。
研究、開発、製造、営業、サービス、管理業務にいたるすべての段階、すべての部門、すべての階層において、常に事実に基づいて管理のサイクル(PDCA)を回し、製品、サービスおよび業務の品質の維持・向上に努め、当社の経営方針の実現をはかる。
当社グループでは、品質管理を推進するための最高機関として、社長を委員長とした古河電工グループ品質管理委員会を設置しています。本委員会の主導のもと、各部門長/本部長直属の「部門品質管理委員会」が、製品・サービスおよび業務における継続的な品質の維持・向上を推進しています。
品質コンプライアンスの徹底は事業の大前提であり、品質不正を徹底的に排除するためにはトップの強いリーダーシップ、仕組み作りとその実行、そして有効なチェック機能が重要です。
当社グループでは、トップの指導によるコンプライアンス意識の徹底、お客様要求事項やお客様に期待される品質の実現に向けた仕組みの構築、法令・規制要求事項やお客様の要求事項への適合性の定期点検等を強化しており、それに沿った内容の活動を各事業部門、各社で遂行しています。
ものづくり力を向上させること、技術的に価値のある知見を得ること、失敗コストの改善を行うことを目的に、すべての事業部門で製造問題の重要テーマを選出して、問題解決を行う取組みを進めています。活動の中で問題解決力の高い人材を育成する狙いもあります。
2023年度末には、当社グループ行事として活動報告会を開催し、全事業部門で互いに活動報告を聴講し、気づきを得、互いの問題解決をよりよくするための提案をし合う、「相互研鑽」を行いました。品質改善テーマに対して表面的な対処を繰り返すのではなく、まず現物をよく見る、という現状把握の重要性を改めて確認する機会になりました。今後も、継続して、現状把握を重視した取組みを進めます。
お客様の期待する品質の実現には、設計・開発の段階において問題を発見し、生産を開始する前にその問題を解決することが重要です。本プロジェクトでは、設計開発・変更プロセスにおける問題発見・解決力の向上とそれを効果的に実施するための仕組みの改善に取組んでいます。
基本的な考え方の習得、指導力向上のための研修会を継続実施し、未然防止の仕組みを導入して実践を積み重ねることで、この考え方の浸透を進めてきました。さらに設計開発・変更プロセスで問題を解決できたかセルフチェックする活動を行い、問題発見・解決力向上への取組みを継続・推進しています。
この仕組みについては、当社グループが独自に定めている設計・開発に関する「ガイドライン」に示しています。各事業部門では、このガイドラインに則して、それぞれに適した標準化を進め、運用しながら出てきた問題点について継続した改善を実施しています。
2023年度 | 2024年度 | |
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目標 | 取組実績 | 目標 |
お客様の期待する品質を実現しよう! | 問題解決の進め方の相互研鑚、未然防止の実践力向上の推進。 | お客様の期待する品質を実現しよう! |