2022年度より従業員エンゲージメントスコア調査として、「フルカワEサーベイ」を開始しました。「フルカワEサーベイ」における「持続可能なエンゲージメント」のスコアをサステナビリティ指標として目標を設定し、各種施策を着実に実行していきます。
2023年度の従業員エンゲージメントスコアはグループ全体で76、単体63でした。2023年度から直接作業者および海外関係会社の対象範囲を拡大した影響に加えて、ビジネス環境の影響や改善活動進捗に応じて組織によりスコアが上がった部門と下がった部門があり全体としては大きな変化が見られませんでした。2024年度は単体および国内グループ会社を改善活動の優先対象とし、サーベイ結果の分析を踏まえて、単体では部門長や上司が戦略や目標をしっかり伝え、従業員一人一人が自分事化して仕事に向き合える状態をつくることを重点課題として取組みを加速します。
なお、エンゲージメントスコアについては調査対象を拡大し、グループ全体の状況が把握できるようになったことから、単体のみで設定していた2024年度以降の目標を単体からグループへ拡大しました。2025年度の到達目標はグループで80と設定し、グループ全体でエンゲージメントが高い状態を目指していきます。
サステナビリティ指標 | 範囲 | 実績 | 目標 | |||
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2023年度 | 2023年度 | 2024年度 | 2025年度 | 2030年度 | ||
従業員エンゲージメントスコア | 単体 | 63 | 65 | - | - | - |
グループ | 76 | - | 77 | 80 | 85 |
注)2023年度に対象範囲を国内外グループ会社へ拡大し、2024年度以降の目標を単体からグループに変更しました。
2021年12月に「チャレンジの促進」「シンプル&オープン」「人材育成」をコンセプトとした人事処遇制度の改定を実施し、報酬制度を見直し、個人のやりがいを高められるよう、制度運用の強化に取り組んでいます。
①個々人の挑戦意欲と健全な社内競争を喚起することを目指し、給与制度を年功による積み上げ型から、現在発揮している能力や意識姿勢を評価し昇降給があるゾーン型の給与体系に見直しました。
②人事考課に関連するコミュニケーションプロセスを改めて規定し、上司は一人ひとりの成長に繋がるよう、評価と改善点について責任あるフィードバックを通して評価納得度を高めています。
2021 年の人事制度改定に伴う目標管理制度の運用見直しでは、従業員一人一人に対するフィードバック強化を意識しました。期首にチャレンジングな目標設定を促し、期中に上司の支援やフィードバックの頻度をあげることで、人材育成と業績向上の両面に良い影響を与える運用に変更しました。
また、期末には日常の業務遂行状況をもとに上司部下の面談の場で一人一人に良い点と改善点のフィードバックを行い、翌年度の動機づけに繋げています。加えて、2022年度より人事考課点を全従業員に通知しています。
今後も定期的なモニタリングの実施とともに、フィードバック強化を意識した目標管理制度の運用・改善を継続し、個々人が主体的に高い目標に挑戦して自身の成長と組織への貢献を感じられるよう、取り組んでいきます。