企業成長の基盤として特に意思決定層の多様性確保が重要と考え、女性の管理職登用を進めています。採用・育成、そして登用までのパイプラインを維持・強化するとともに、女性従業員へのキャリア形成支援にも取り組み、女性管理職比率の向上を目指します(管理職層に占める女性比率(単体): 2025年度までに7%、2030年度までに15%)。
なお、 「管理職層に占める女性比率(単体)」は、「古河電工グループ ビジョン 2030」および「中期経営計画2022-2025(25中計)」の達成に向けた「人材・組織実行力の強化」におけるサステナビリティ指標と目標に設定されています。
ダイバーシティ&インクルージョンの理解促進を目的とした有識者による講演会や、女性活躍推進を目的とした全社フォーラムなどを定期的に実施しています。
2018年度に行われたフォーラムでは、当社グループのFurukawa Electric LatAm S.A.(ブラジル)、OFS Fitel, LLC(アメリカ)の役員および管理職によるパネルディスカッションを実施し、個人の多様性を尊重することや、日頃から互いに関わり助け合うことの重要性などについて、非常に活発な意見交換がされました。
ビジネス成功のキーとなる役割をより強く担っていくことを後押しする目的で、当社含む13社から約70名の女性中堅社員が参加する異業種研修に、当社従業員を毎年派遣しています。 2023年度は当社にて開催し、基調講演、ネットワーキングランチ、パネルディスカッション、グループワークが実施されました。
Furukawa Electric Platform
「キャリア形成を後押し。異業種交流から導く「私なりのリーダーシップ」」
当社の男女間賃金差異については、資格・職群ごとに見ると制度面では賃金差が生まれにくい仕組みを整えていますが、管理職層に比べて一般職層の女性比率が高いことが賃金差の主要因と捉えています。特に子育て世代の男女の働き方の違いによる影響が考えられます。女性活躍推進の取組みを進め、女性管理職比率の向上を図ることにより、男女賃金差異の解消を目指していきます。
メーカーである古河電工にとって、技術を未来につないでいくことは大きなミッションの一つであり、ダイバーシティ&インクルージョンの観点からも、女性技術者の育成が重要であると考えています。
多様な人材が集まることでアイデアも多様になり、そこから新しいイノベーションが生まれることが期待できますが、日本では理工系分野の研究者・技術者の女性比率はまだまだ低い状況であり、人材基盤強化のためにも解決すべき課題と捉えています。そのため、当社は学生の理工系職種への進路選択を広げるための活動にも積極的に取り組んでいます。
当社は、内閣府男女共同参画局が中心となって行っている取組み「理工チャレンジ(通称「リコチャレ」)に賛同し、2022年度から企業体験イベントを毎年開催しています。古河電工本社に中高生とその親御さんを招待して、会社紹介、社内見学ツアー、技術体感プログラム、女性技術系先輩社員とのパネルディスカッションを実施しています。
Furukawa Electric Platform
「将来の選択肢を広げるきっかけに。古河電工のリケジョに聞く!~リコチャレ2024~」
当社は、神奈川県内の女子高校にて実施される「理系社会人講話」に女性技術系社員を毎年派遣しています。文理選択前の高校一年生に向けて、企業で働く理系社員の仕事や1日のスケジュール、進路選択などについて紹介しています。
フォトニクス領域における貢献の一環として、当社がスポンサーとなり、女性主導の卓越した技術的、教育的、また社会的貢献を表彰する、IEEE Photonics Society “Women in Photonics Excellence Award”を設立しました。 本賞のスポンサーを通じて、フォトニクス分野における女性活躍推進に貢献しています。
当社グループのFurukawa Electric LatAm S.A.(ブラジル)が制作した、女性活躍推進のメッセージビデオです。