当社グループは、基本的な「法令遵守」はもちろん、「安全人間化」および「本質安全化」を重点的に進め、さらに、「安全管理」を加えた3つの活動を軸に安全活動を行い、ゼロ災害とゼロ疾病を目指すことを基本的な考え方としています。
当社グループでは、グループレベルの労働安全衛生管理を推進する最高機関として、社長を委員長とした「古河電工グループ安全衛生委員会」を設置しています。本委員会では、経営層が委員となって、グループ全体の安全衛生活動の方針や施策について、審議、決定およびフォローを行っています。
当社では、製造部門を持つ国内事業所において、労働安全衛生マネジメントシステムの構築を進めています。各事業所において安全・健康に関するリスク評価および対策を講じるなど安全管理に取り組み、労働安全衛生活動を推進しています。
なお、ISO45001およびOSHMSの運用状況として、単体(製造部門を持つ国内事業所)における運用事業所の比率は80%です(2024年度現在)。
当社では、休業災害0件(単体)を目標に、その達成に向けて労働安全衛生活動に取り組んでいます。
2024年度の休業災害(休業4日以上)について、発生件数は3件(単体)でした。また、度数率は0.26%(単体+国内グループ会社)となりました。なお、単体における死亡につながる災害はありませんでした。
労働災害等が発生した場合の対応については、災害発生拠点の安全管理者が迅速に安全推進室へ連絡し、経営層に報告する仕組みとなっています。災害発生拠点では、発生原因の本質調査と根本対策を行うとともに、それらに関する情報共有を行い、再発防止に取り組んでいます。
安全に関する基本知識や、職場での労働災害を防止するための安全ルールや手順、緊急時の対応方法などを教育しています。
各事業所・部門における安全道場では、はさまれ・巻き込まれの疑似体験やフォークリフトの死角体験など、シミュレーターやVRを活用した体感教育を実施しています。これにより、危険感受性の向上と事故事例からの学びを深め、従業員一人ひとりの安全意識と実践力を高めることを目指しています。
座学や実技講習を取り入れた講習会では、法令順守の徹底を基盤とし、ドライバーの安全意識の向上、最新知識・技術の習得、労働災害の防止を重点的に学びます。これにより、作業効率の向上やモチベーションアップにつなげています。
このほか、普通救命講習や交通講話会等も実施しています。
当社グループでは、各部門で「安全衛生委員会」を設置し、従業員が積極的に安全衛生活動に取り組んでいます。また、毎年、当社グループの安全衛生活動についての活動発表会を開催し、優秀な活動を表彰しています。2024年度は、各事業部門から選ばれた11組(うち、グループ会社4組)が発表し、社長表彰を受けました。
当社の安全担当役員が、災害発生時や前年度の成績に応じて、当社およびグループ会社の現場を訪問し、対策の適切性や定着度の確認、本質安全化に向けた意見交換などを行い、再発防止に努めています。2024年度は、単体4拠点およびグループ会社(国内4社、海外8社)を現場訪問し、意見交換を行いました。
認定証(大規模法人部門(ホワイト500))
当社グループでは、経営的な視点から、戦略的に従業員の健康管理・健康づくりに取り組む「健康経営」を推進しています。