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水資源の有効利用

水資源の有効利用

基本的な考え方

当社グループは、資源循環型社会へ貢献するため、水資源の有効利用に取り組んでいます。グループ全体では、水使用量削減及び水リサイクル・再利用に取り組んでいます。また、拠点毎では、水使用量・排水量の管理・把握に努めています。今後もさらなる水使用量の削減に取り組んでいきます。

目標と実績

2022年2月に「環境目標2030」を改定し、2020年度比10%以上の水使用量原単位の改善を掲げました。

2022年度は2020年度比で水資源総使用量は増加しましたが、売上高に対する水使用量原単位は1.11千m3/億円となり、2020年度比で23.4%の減少となりました。今後も生産工程などで必要な水資源の有効利用を進めるとともに、定期的な漏水点検、節水や循環利用に努め、水質および排水量を管理していきます。

水資源利用

取組み

水管理計画の策定状況

当社グループは、グループ全体および事業会社単位において、水管理計画を策定し、水使用量の削減に取り組んでいます。2023年7月末現在、当社グループの国内外93社のうち、45%にあたる42社が水の管理計画を策定し、水使用量の削減に取り組んでいます。

水使用量削減の取組み

古河AS本社事業場内にある冷却塔では、循環水に含まれる成分が析出するため定期的に薬剤洗浄を行っており、この洗浄工程では大量の水が必要でした。そこで、水使用量削減を目的に、循環水浄化装置を導入した結果、固形物の析出を防ぎ、薬剤洗浄を必要としないプロセスへ改善しました。これにより、廃棄物の削減や水使用量の削減(ランニングコスト50%削減)、さらに冷却効率向上による省エネにつながりました。

処理水の再利用の取組み

瀋陽古河電纜有限公司(SFC)では、生活排水を適切に処理したのちに河川に排水していましたが、生産設備用の循環冷却水として再利用することにしました。この処理水は循環冷却水としての再利用に十分なレベルまで処理されており、オンラインモニタリングシステムにより循環冷却水として使用できる基準を満たすことを常に確認しています。これにより、循環冷却水として利用していた地下水使用量を削減しました。

水リスク地域および水ストレス地域の特定

当社グループは、世界資源研究所(WRI)のAQUEDUCTや自治体のハザードマップなどを利用して、当社グループの主要な拠点について水リスク地域および水ストレス地域(⽔需給に対する逼迫)の洗い出しを行っています。その結果、水リスク地域として2つの拠点(平塚事業所、インドネシア(TMS))を抽出しました。毎年、水資源を含めたリスクアセスメントを実施するとともに、BCM計画表に織り込んで改善しています。また、水ストレス地域に該当する拠点はありませんでした。今後も継続的に調査し、水ストレス地域が特定された場合には、地域の自治体等ステークホルダーの皆様とコミュニケーションをとりながら、対策に取り組んでいきます。なお、2022年度の水関連リスクに関するコスト(設備投資費等)は312百万円でした。

データ

株式会社ディ・エフ・エフ, サステナビリティ推進室, 環境部