Environment 環境

化学物質管理

化学物質管理

基本的な考え方

当社グループは、環境負荷物質の削減を「環境基本方針」に織り込み、製造工程における有害化学物質の排出量削減や化学物質の適正管理に取り組んでいます。また、環境を配慮した調達や関連する法規制に対応した製品含有化学物質の管理にも取り組んでいます。今後もさらなる環境負荷低減に向け、活動していきます。

目標と実績

2023年度の国内の活動として、新たに揮発性有機化合物(VOC)の排出量削減目標を設定し削減に取組みました。2023年度の国内の排出量は、生産増の影響により前年度比で2%の増加となりました。引き続き生産工程などにおける排出抑制とともに、対象物質の使用量の削減に取り組んでまいります。

取組み

製造工程における化学物質の適正管理

当社グループ製造工程で使用する化学物質については、GHS対応ラベルの表示やSDS(安全データシート)を活用して取扱注意事項や適用法令を確認し、運用管理しています。また、PRTR法注1)に則り、該当物質の取扱量、移動量、排出量の把握に努めています。

製品含有化学物質の管理

お客様対応

当社グループは、2009年からJAMP注2)に参加し、製品含有化学物質管理に関するJAMPのchemSHERPA注3)管理対象物質リストの最新情報の元に、一斉に環境点検を実施しています。また、製品含有化学物質に関する法規制の動向などを把握し、随時データを更新・蓄積することによって、迅速なお客様対応を実現しています。

海外規制対応と製品含有化学物質管理

当社グループは、主要な拠点およびグループ会社について製品含有化学物質管理体制を構築し、環境製品規制の強化および低減すべき環境リスクを把握して、その重要性に応じて対策を実施しています。

環境製品規制のEU REACH規則の対応について、2023年度は、製品環境法規制のEU REACH規則の第30次SVHCまでの認可対象候補240物質について、製品環境点検を実施しました。また、お客様要求に応えるため、chemSHERPAへの対応も行っています。

グリーン調達活動

当社グループの製品に使用する原材料・部品・中間製品等の購買品については、事業部門のグリーン調達ガイドライン注4)にもとづき、お取引先様の製品含有化学物質管理体制の構築および運営状況の評価を確認するとともに、製品環境法規制の更新情報をもとに、製品含有化学物質の調査データを確認し、適正なものを購入しています。

注1) PRTR法:特定化学物質の環境への排出量の把握等および管理の改善の促進に関する法律

注2) JAMP (Joint Article Management Promotion-consortium):アーティクルマネジメント協議会

注3) chemSHERPAは「chemical information SHaring and Exchange under Reporting PArtnership in supply chain」 の頭文字。製品含有化学物質の情報を川上企業から川下企業までサプライチェーン全体に伝達する情報伝達共通スキームで、現在はJAMPが運用しています。

注4) 当社グループは「グリーン調達ガイドライン」を制定しています。このガイドラインでは生物多様性保全・森林保全・省資源等につながる、環境を配慮した製品を優先的にかつ継続的に調達することを示しています。

データ

株式会社ディ・エフ・エフ, サステナビリティ推進室, 環境部