当社グループは、生物多様性保全への取組みを「環境基本方針」に織り込んでいます。また、当社グループの生物多様性保全の取組みに関する包括的なガイドラインを制定しており、このガイドラインをもとに活動していきます。生態系へ有益な取組みとしては、希少な動植物の保全やグリーン調達ガイドライン注)に基づく調達をしていきます。また、有害な影響を低減する取組みとしては、ワンウェイプラスチック削減活動や地域清掃活動をしていきます。
注) 当社グループは「グリーン調達ガイドライン」を制定しています。このガイドラインでは生物多様性保全・森林保全・省資源等につながる、環境を配慮した製品を優先的にかつ継続的に調達することを示しています。
2015年度より地域社会への貢献の取組みとして、当社横浜事業所の敷地内でグループ会社の古河テクノリサーチ(株)が絶滅危惧Ⅱ類 注1)に指定されている「オキナグサ」の育成活動を開始しました。2016年度には当社の平塚事業所と千葉事業所に株分けされ、各事業所において育成活動に取り組んでいます。2020年度にはグループ会社の古河AS(株)に株分けされ、育成チームの活動により見事に花を咲かせました。収穫した種や株を古河AS(株)の各拠点に配布し、オキナグサの保護活動を拡大しています。
滋賀県に本社を置く古河AS(株)では、「2020年度しが生物多様性取組認証制度注2)」において、ISO14001に基づく環境管理体制を通じた活動の推進と絶滅危惧Ⅱ類「オキナグサ」の育成ならびに地域清掃活動が評価され、最高レベルの3つ星を取得しました。
注1) 絶滅危惧Ⅱ類は、絶滅の危険が増大している種のことです。
注2) 滋賀県は、2015年に「自然本来の力を活かし、世代を超えて引き継ぐ「いのちの守り」」を理念とした「生物多様性しが戦略」を策定し、2018年度より「しが生物多様性取組認証制度」により事業者が行う生物多様性保全に関する取組みを評価しています。
プラスチックは加工性や物性の高さにより、利用が拡大する一方で、海洋プラスチック問題、資源・廃棄の制約、気候変動等の課題を抱えています。当社グループでは、環境ビジョン2050のもと、ケーブルのリサイクル事業、リサイクル技術の研究開発、環境配慮設計(再生プラスチック原料の利用、分解・分別の容易化等)に取り組んでいます。また、環境目標2030に掲げる、プラスチック新材料およびワンウェイプラスチック使用量削減に向けて、グループ全体で取り組んでいきます。
当社グループは以下のイニシアチブへ参画し、生物多様性保全に向けて取り組んでいます。