当社グループは、省資源・再資源化の推進を「環境基本方針」に織り込み、廃棄物の削減や資源利用量の最小化、リサイクルに取り組んでいます。廃棄物の削減については、1993年度に廃棄物の非再資源化物を削減する活動を開始し、2001年度からはゼロエミッション活動を、2014年度からは有価物を含めた、廃棄物等総発生量を削減する活動を推進しています。今後も資源循環型社会に貢献するため、さらなる資源の有効利用に取り組んでいきます。
2020年度の目標および実績は「環境保全活動目標と実績」をご覧ください。2020年度の国内グループの廃棄物発生量売上高原単位は、2017年度比で1.2%の増加となりました。廃液処理施設を導入して廃液を減らすなど、生産工程における廃棄物発生の抑制に取り組んでいます。2022年2月には「環境目標2030」を改定し、2030年までの新材料注1)およびワンウェイプラスチック注2)の使用量削減に関する新目標も設定しました。
注1) 電気銅やアルミ新地金、プラスチック等のバージン材のこと。
注2) 容器やレジ袋等で使用される使い捨てプラスチックのこと。
当社グループ会社の1つである古河エコテック(FETEC)では、廃電線や廃光ケーブルを金属類とプラスチックなどに分別し、リサイクルする事業を行っています。FETECでは廃電線の回収システムが確立されており、導電材料である銅などのメタル類はほぼ100%リサイクルされています。また、被覆材料も再生プラスチックから再び電線被覆へとリサイクルされています。さらに素材の分別精度を高める技術開発、リサイクル品への有効利用を拡げる応用技術を追求し、電線・ケーブルの廃棄物を限りなく“ゼロ”に近づけるチャレンジを続けています。
当社は、1990年頃から、ケーブル廃材やプラスチック製容器包装材などのリサイクル材を積極的に活用しています。2019年には、リサイクルが困難な使い捨てプラスチック製品と古紙を、ワンプロセスで強化プラスチックに再生する技術を開発しました。紙の主成分であるセルロースとプラスチックは本来混ざり合いませんが、紙をセルロース繊維に解きほぐしながらプラスチックに分散させることで、元のプラスチックの約2倍の強度のプラスチックに再生することができます。本技術を普及させていくため、国内外の行政機関やプラスチック業界・リサイクル業界との連携を進めています。例えば、当社は、国連の世界知的所有権機関(WIPO)が運営する、環境保存に関する技術交流のためのプラットフォーム「WIPO GREEN」に参画しており、本技術を登録しています。知的財産を活用した技術交流を促進することで、環境関連技術の普及に貢献していきます。
当社グループは、生物多様性保全や省資源、気候変動対策を目的としてプラスチックゴミのリサイクルに取り組んでいます。また、ワンウェイプラスチック使用量の把握に努め、削減に取り組んでいきます。
当社グループは省資源の取り組みのため、以下イニシアチブへ参画しています。
環境マネジメント体制 当社グループは環境基本理念にもとづき、環境活動に取り組んでいます。環境管理に関する最高諮問機関を「古河電工グル...
環境マネジメントの国際規格認証 (ISO14001) 国内では、生産に係る当社の事業所等6拠点と、グループ会社25社で、環境マネジメ...
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