Logo

Environment 環境

廃棄物削減、資源の有効活用

廃棄物削減、資源の有効活用

基本的な考え方

当社グループは、省資源・再資源化の推進を「環境基本方針」に織り込み、廃棄物の削減や資源利用量の最小化、リサイクルに取り組んでいます。
廃棄物の削減については、1993年度に廃棄物の非再資源化物を削減する活動を開始し、2001年度からはゼロエミッション活動を、2014年度からは有価物を含めた、廃棄物等総発生量を削減する活動を推進しています。
2021年からは、海洋プラスチック問題をはじめとするプラスチック問題に対処するため、新たな取組みを始めました。2021年3月には「古河電工グループ環境ビジョン2050」を策定し、バリューチェーン全体での再生材利用の促進および生態系への影響を最小化することを掲げました。
今後も資源循環型社会に貢献するため、さらなる資源の有効利用に取り組んでいきます。

目標と実績

廃棄物

2022年度の目標および実績は「環境保全活動目標と実績」をご覧ください。2022年度の国内の廃棄物等総発生量における売上高原単位は2020年度比で4.8%の減少となりました。廃液処理施設を導入して廃液を減らすなど、生産工程における廃棄物発生の抑制に取り組んでいます。

廃棄物等総発生量

プラスチック資源循環

プラスチック類は優れた特性を持っていますが、海洋プラスチックごみ問題など、環境への懸念も指摘されています。古河電工グループでは、「環境目標2030」を策定し、以下の3つの観点で取組みを進めています。

 ・新材料の使用量削減

 ・包装用プラスチック(ワンウェイ)量の把握と削減

 ・プラスチック廃棄物等総発生量の削減

これらの取組みを通じて、環境への負荷を最小限に抑えていきます。

プラスチック新材料、ワンウエイプラスチック使用量削減

2022年度、プラスチック新材料使用量削減に取り組み、再生ポリプロピレンを100%使用した製品を開発しました。さらにワンウエイプラスチック使用量削減の取組みとして、生分解可能なバイオマス素材を利用した個装ケースの開発に取り組みました。

プラスチック廃棄物等総発生量削減 

2022年度から取組みを開始し、2023年度目標を設定しました。2022年度の古河電工のプラスチック廃棄物等総発生量は3,756tとなり、2021年度比で11%の減少となりました。

取組み

電線・光ケーブルのリサイクル

当社グループ会社の1つである古河電工エコテック(FETEC)では、廃電線や廃光ケーブルを金属類とプラスチックなどに分別し、リサイクルする事業を行っています。FETECでは廃電線の回収システムが確立されており、導電材料である銅などのメタル類はほぼ100%リサイクルされています。また、被覆材料も再生プラスチックから再び電線被覆へとリサイクルされています。さらに素材の分別精度を高める技術開発、リサイクル品への有効利用を拡げる応用技術を追求し、電線・ケーブルの廃棄物を限りなく“ゼロ”に近づけるチャレンジを続けています。

リサイクル技術の研究開発

当社は、1990年頃から、ケーブル廃材やプラスチック製容器包装材などのリサイクル材を積極的に活用しています。2019年には、リサイクルが困難な使い捨てプラスチック製品と古紙を、ワンプロセスで強化プラスチックに再生する技術を開発しました。紙の主成分であるセルロースとプラスチックは本来混ざり合いませんが、紙をセルロース繊維に解きほぐしながらプラスチックに分散させることで、元のプラスチックの約2倍の強度のプラスチックに再生することができます。本技術を普及させていくため、国内外の行政機関やプラスチック業界・リサイクル業界との連携を進めています。例えば、当社は、国連の世界知的所有権機関(WIPO)が運営する、環境保存に関する技術交流のためのプラットフォーム「WIPO GREEN」に参画しており、本技術を登録しています。知的財産を活用した技術交流を促進することで、環境関連技術の普及に貢献していきます。

 

銅のリサイクル

当社グループでは、主要原材料である銅のリサイクルに取り組んでいます。当社グループ会社にてお客様から回収した使用済みの電線・ケーブルから銅を回収し、銅箔事業部門ではこのリサイクル銅を100%原材料として使用し、電解銅箔を製造しております。

生分解可能な包装材

当社ファイテル製品事業部門では、パートナーとの協働で精密機器に利用可能な生分解性パルプ材の個装ケースを開発し、プラスチック製個装ケースからの切り替えを開始しました。天然素材を利用した生分解可能な個装ケースへの順次切り替えにより、輸送後に廃棄されるワンウェイプラスチックを減らし、資源の有効利用および廃棄時の温室効果ガス排出量を削減していきます。


外部との協働

当社グループは省資源の取組みのため、以下イニシアチブへ参画しています。

  • 海洋プラスチックごみ問題の解決のためのプラットフォーム(CLOMA)
  • 環境保全に関する技術交流のプラットフォーム「WIPO GREEN」

データ

株式会社ディ・エフ・エフ, サステナビリティ推進室, 環境部