当社グループでは、「古河電工グループ パーパス」注)の実現に向けた人と組織のありたい姿として「古河電工グループPeople Vision」を位置づけ、多様な人材一人ひとりの成長が当社グループの成功の原動力であり、チームで成果を生み出すことを通じて個人と組織がともに成長することを目指しています。
注) 2024年3月に当社グループの理念体系を見直し、「古河電工グループ パーパス」を制定しました。
古河電工グループ パーパス
「人材・組織実行力の強化」は、当社グループのリスクのマテリアリティであり、経営上のリスクのみならず、経営戦略に直結する最も重要な経営上の重要課題であることから、戦略本部長をトップとした人事戦略の遂行体制を確立し、経営会議での執行と討議、決議を行っています。
また、経営課題に直結する個別のテーマについては、社長あるいは戦略本部長を委員長とした委員会を設置し、戦略の策定と活動計画の決定、施策の実行を推進しています。高度な専門性を持つ人材を認定する「プロフェッショナル任用委員会」、働き方改革やダイバーシティ&インクルージョンを促進する「HK注)・D&I委員会」、労働安全衛生に関する「古河電工グループ安全衛生委員会」を設置しています。こうした業務の執行状況については、取締役会に定期的に報告・共有されています。
2023年度は、エンゲージメント、リスキリング施策、自律的なキャリア形成の観点での社内公募の導入、組織設置基準の見直しといった組織のあり方等、人事政策に関する14件の議題につき、経営会議にて報告・討議を実施しました。
経営戦略・事業戦略の実行にあたり、対話を通じた成長ベクトルのすり合わせを行うことで、個人と組織がともに実行力を向上させ成長するとともに、社会課題を解決し、「古河電工グループ ビジョン2030」を達成します。
個人と組織がともに成長していくためには、「魅力的な個人」と「魅力的な組織」であることが必要不可欠であると考えています。組織は個人が活躍する場をつくり、伝え、そこで活躍していくための成長を支援します。そして、個人がその場(組織や職場環境)に魅力を感じてもらい、さらに活躍し続けてもらうと同時に、組織の持続的な成長・成功に繋げていくことを目指します。そのために、人と組織について6つの視点・要素から働きかけを行い、活動の全体像を把握するとともに、日常の事業活動の中で、意識的に改善に向けた取組みを推進していきます。
当社グループでは、2022年度より人材・組織実行力調査 「フルカワEサーベイ」を実施しています。人材・組織の状態を可視化し、その結果は毎年経営会議にて報告・討議されています。結果を踏まえた改善施策を事業活動に反映するというPDSサイクル注)を回すことで、リスクの低減および収益機会の獲得を推進しています。
また、「フルカワEサーベイ」における「従業員エンゲージメントスコア」は、サステナビリティ指標と目標として設定されており、サステナビリティ委員会で進捗状況と対応策がフォローされています。このような定期的なリスクアセスメントを適切に実行し、その結果を踏まえてリスク認識を都度改めながら、各施策の取組みに反映しています。
「古河電工グループ ビジョン2030」、および「中期経営計画2022-2025」(25中計)の達成を目指し、「人材・組織実行力の強化」に向けたサステナビリティ指標と目標を定めています。
サステナビリティ指標 | 範囲 | 実績 | 目標 | |||
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2023年度 | 2023年度 | 2024年度 | 2025年度 | 2030年度 | ||
従業員エンゲージメントスコア注1) | 単体 | 63 | 65 | - | - | - |
グループ | 76 | - | 77 | 80 | 85 | |
管理職層に占める女性比率 | 単体 | 5.4% | 5% | 6% | 7% | 15% |
新規採用者に占めるキャリア採用比率注2) | 単体 | 48.8% | 30%注3) | 30%注3) | 30%注3) | - |